リビング・モダニティ

昨日まで6月だと言うのに、気温30度を超す猛暑が続いていますが、皆様如何お過ごしですか。暑いからと言って、冷たい物の食べ過ぎ・呑み過ぎ・涼み過ぎには、くれぐれもご注意ください。この時期、体調を崩しやすいので、ご自分の体温の変化を常に意識して体調維持にお努めください。

さて、先月末頃、毎年観に行く展覧会に行ったら面白いイベントが行われていましたので、今回はそちらをレポートしたいと思います。
私は、20代のある時期に椅子の設計に携わる事がありました。椅子と言うのは、人間が座るものなので体のラインに合わせて座面の曲面を駆使すると、座り心地が増してきたりもしますが、それらの基礎となったと思われる国際的にも著名な建築設計家の方々が作られた芸術性ある椅子や家具などの作品展示が行われていました。少し撮ってきた写真を紹介いたします。

このフロア照明は、近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトのTALIESIN(タリアセン)という作品です。モダンな傘付きの電気スタンドの奥にあるスタンド型の背の高いフロア照明ですが、その形状どこかで観たことを記憶していました。この形状は、旧)帝国ホテルの柱にも使われていた形状であると思い出し、ブース紹介を観る前に、このブースがフランク・ロイド・ライトの作品ブースであると気付きました。こんな場所で、有名建築家のデザインを観ることになるとは思いませんでした。ある意味とても感動しております。フランク・ロイド・ライトは、日本では、旧)帝国ホテル以外にも、池袋にある自由学園・ヨゴコウ迎賓館なども、彼の著名な近代建築作品です。機会があれば、そちらも観に行きたいと思うようになりました。

そして、この国立新美術館も日本を代表する建築家:黒川紀章先生の作品です。毎回、訪れて思うことですが、内部に聳え立つコンクリート打ちっ放しの、斬新な天空レストランを支える円筒形の塔には度肝を抜かれています。毎回、観るのを楽しみにしている一つでもあります。フランスのミシュラン3つ星レストランにも輝いた「ポール・ボキューズ」の入口にあった、さり気なく置いてあるデザインチェアも背もたれの形状やお尻の形状が座り心地も考慮されたと思われるデザインにされており、観ただけで有名デザイナーの椅子であることが想像されます。毎回、国立新美術館では、展覧会も去ることながら、新しい感動を得ています。感謝、感謝!

by Shinji K.

Shinji K Photography